人文学を基盤とする地域研究
グローバル琉球・沖縄研究所
東アジアにおいて沖縄が占める位置は、きわめて問題含みのものです。沖縄は日本帝国主義のもとで「帝国」の一員であると同時に、「帝国」による抑圧と差別を受ける当事者でもありました。また、第二次世界大戦後には、米国という新たな「帝国」の秩序が、具体的かつ現実的な抑圧と差別として作用する地域となりました。
日本帝国主義は崩壊しましたが、それは東アジアにおける植民地主義の断絶を意味するものではありませんでした。米国という「帝国」の登場は新たな植民地主義の始まりであり、東アジアのこうした問題状況は、沖縄という具体的な地域において鮮明に現れ始めました。
日本の敗戦後、沖縄に置かれた米軍基地は、その後、米国の東アジア支配戦略の橋頭堡として活用されてきました。朝鮮戦争とベトナム戦争を経て、沖縄と米軍基地は、米国の世界秩序を維持する恒常的な要素として機能しています。
こうした状況を踏まえ、本〈グローバル琉球・沖縄研究センター〉は、人文学を基盤とする地域研究を目指します。欧米および非欧米地域の研究者、沖縄の文学者・思想家からなる人的ネットワークを最大限に活用し、研究の質的向上と新たな言説の創出を図っていきます。
Vision
研究所のビジョン
- 01
沖縄研究を軸とする東アジア論の実践的研究の模索と、新たな言説の創出
- 02
沖縄に関する若手研究者の発掘・育成と、文学・歴史・思想をはじめとする多様な分野の研究者との活発な交流の場の創出
- 03
米国、韓国、日本、台湾、ベトナム、南洋群島、南米などの研究者による共同セミナーおよびシンポジウムの開催
- 04
沖縄関連文献の収集とデータベース化、およびウェブサイトの構築を通じた資料の提供
- 05
ニュースレターの刊行による最新の研究動向の共有と、共同研究成果をまとめた叢書の刊行の推進